投稿日2024.2.15
取材日2023.12.13
時短に大活躍!「食材セット」の工場に行ってみた!【Vol.1】
コロナ禍で自炊の需要が増え、注目度が増したミールキット。
共働き世帯が半数を超える今、「献立を考えなくて良い」「必要な材料が必要な量だけ届く(野菜のロスが少ない)」という理由で、活用する人が増えましたね。
アイチョイスでも素材にこだわったミールキットを販売しています!
その名も「食材セット」。
目次
「食材セット」とは?
「食材セット」は野菜や肉などの食材と合わせ調味料がセットになっています。
野菜を自分で切らなければいけないミールキットも多いなか、食材セットの野菜は基本的にカット済み(※)。
また、味付け用のタレが入っているので、味が一発で決まります!
※一部ご自身でカットが必要な野菜もあります。
タレはアイチョイス独自のもので、化学調味料(※)は使用していません。
さらにお肉は産地、育て方、飼料が明確になったものだけ。
とくに飼料は、遺伝子組み換え混入管理済みの飼料を中心としています。
一番の推しポイントは、農薬や化学肥料を抑えて育てた国産野菜の使用!
すべてではありませんが、有機野菜を使用していることもあります。
これらは普段、アイチョイスが商品選定の上で大切にしているポイントです。
食材セットにもその姿勢がしっかり反映されています。
もっと知りたい!という方は、下記リンク記事をご覧ください。
おすすめ:食材セットについて愛知・岐阜・静岡の生協宅配システム アイチョイス (ichoice-coop.com)
食材セットを作るのは「コープ食材」。
2023年に新しく岐阜県加茂郡に富加工場を設立したので、今回その富加工場に取材に行ってきました!
※「化学調味料」は「調味料(アミノ酸等)」を端的に伝える用語として使用しています。
食材セット富加工場に行ってみた!
産直野菜のカット
富加工場では、主に食材のカットと、盛り付け(セット作業)をしています。
まず案内されたのは野菜のカット室。
この日は、手作業でさつまいものカットや、ピーマンのわた取りが行われていました。
同じ野菜でも、みじん切りにしたり千切りにしたり何種類かのカットを行います。
カットの種類は、1日100以上になることも!
食材セットは毎回約36種類ずつラインナップされるので、これだけの数になるんです。
コープ食材では、機械でのカットが主ですが、手作業でカットしている野菜も多くあります。
しかも、毎日12人で交代しながら12時間ものカット作業が行われているんです。
「全て機械でカットできないの?」と思われた方も多いのでは?
食材セットではあえて手作業にしている理由が。
のちほど詳しく解説しますね。
カットした野菜をセット
カットされた野菜は、重さをはかりながらトレイにセット。
1つの食材セットに必要な野菜を、3人で分担して載せていきます。
富加工場では、1 日平均 3,600 食の食材セットを完成させるため、野菜がはみ出ないようにセットしつつスピードを保たねばなりません。
野菜がセットされたあとは、お肉や調味料、レシピと一緒にラッピング。
完成した食材セットがこちらです!
『トマト風味キーマカレー』には、トマトジュースが一緒にセットされていますね。
この状態の食材セットに、商品を保護し衛生状態を保つため最後に外袋をかけます。
外袋は、穴を空けて空気が抜けるようにしており、取り出しやすいように圧着部分も弱くしているため、お届け時に袋が空いている場合もあります。
中の食材セットに問題が無い場合は安心してご利用ください(※)。
食材セットが届き、冷蔵庫に入れる時は、外袋を外して保管してくださいね。
※万が一、中の食材セットまで破れや汚れがある場合は、お手数ですがコールセンターまでご連絡ください。
検査室
組合員さんに安心してお召し上がりいただくため、コープ食材では、品質・衛生管理の徹底に努めており、その確認としてアイチョイスが独自の検査を行っています。
検査室では、カット野菜の微生物検査が行われていました。
カットした野菜は傷みやすくなるので、検査結果に基づき、組合員さん宅にお届けした日の翌日を消費期限に設定しています。
今後は、野菜だけでなく、肉類、コープブレッドファーム富加工場のパンの検査も検討しているそうです。
ほかにも、ATPという検査では、まな板や脱水機などをふき取り、洗浄や清掃がきちんとできているかを迅速にチェック、工場側にフィードバックしています。
食材だけでなく、使用する器具や触る人の手を清潔にしておくことも重要なのです。
規格外の野菜も無駄なく再利用
先ほど手作業での野菜のカットも多いという話をしましたが、その理由は「規格外の野菜を活用しているから」。
味や品質には問題がないのに、サイズや形が規格に合わないという理由で商品化できない野菜を有効活用し、食品ロスの削減にも役立てています。
不揃いな形なので、機械でのカットがしずらく、手作業で行わなければならないのです。
たとえば、このカリフラワー。
左右でまったく大きさが異なり、同一商品として販売するのは難しいサイズです。
本来小さい方のカリフラワーは、訳ありとして販売するか、ロスとなってしまいます。
食材セットなら細かくカットしてしまうので、元の大きさは関係ありません。
ほかにも、この日は割れ目のある大根やサイズがバラバラななすを見かけました。
アイチョイスでは関連会社を通して農家さんと直接取引をしています。
ただ野菜を売る・買うという関係ではなく、どうしたら美味しい野菜となるのか、たくさん収穫できるのかというところから一緒に考え、まさに農家さんとは相棒のような関係です。
間近で農家さんの苦労を見ているからこそ、どんな野菜もムダにしたくない。
規格外の野菜を有効活用するのは、アイチョイスのそんな思いが込められています。
そのほかにも、野菜の不要な部分は畑の肥料として使うなど、心を込めて作られた野菜を余すことなく使えるよう工夫しているんです!
食材セット工場で、お手伝いをしてきました!
取材ついでに、みっくすなっつ編集部のたまみ、富加工場でお手伝いをしてきました!
今回は、『みそ鍋(甘口)』の大根のセット作業を担当。
どの野菜を何gセットするのか、表を見ながらセットしていきます。
グラムの表を見ながら野菜をはかって、目をあっちこっちに動かしているとパニックに!
となりのパートさんのスピードが早く、かなりお待たせをしてしまいました・・・(笑)
手伝うどころか、逆に足を引っ張ってしまったのではと心配です。
2023年の12月2回、木曜日配達で『みそ鍋(甘口)』を頼んでくださった組合員さんには、私がセットしたものが届いていたかもしれません!
ごはん作りの面倒、アイチョイスが引き受けます!
共働きの我が家ですが、平日は私がごはんを作ることが多くなります。
そのなかで一番大変だと思うのが、献立を決めること。
「今日はあの大根を使って・・・」「でも、小松菜が傷むから先に使わなきゃ」
平日はそんなことで頭がいっぱいで、「もう考えたくない!」と急遽外食にしてしまったことも、多々あります。
しかし食材セットならば、買い物をした時点で献立は終了。
調味料は化学調味料(※)不使用だし、買い物で原材料表示を確認する手間も省けます。
さらに野菜はカット済み、しかも洗浄してあるのでお家で洗う必要もありません。
つまり、家でごはんを作る時の「面倒くさい」作業を、アイチョイスが代わりにやっているのが「食材セット」。
毎日無理して献立から考えるよりも、平日1日くらい食材セットで楽した方が、自炊を続けていきやすいですよね。
さて、第2弾ではコープ食材の専務岡田さんと、工場長永田さんに気になる質問をぶつけてみました!
富加工場の立ち上げ当初は苦労がいっぱいだったんです。
次回もお楽しみに~!
※「化学調味料」は「調味料(アミノ酸等)」を端的に伝える用語として使用しています。
編集担当たまみ
みっくすなっつの編集長。2022年にアイチョイスに入協、30代、夫と2人暮らし。
編集長のクセに、実は料理は苦手。
商品部のバイヤーに聞いたアイチョイスの美味しいものを試すのが大好き。
最近家庭菜園を始めました。もえぞー先生に色々教わっています。
ナッツは香ばしいクルミが好き。