自然派Styleのパンを作るコープブレッドファームに行ってみた!【Vol.2】

コープブレッドファーム第二弾!

今回は2024年9月にリニューアルした、『自然派Style角食北海道ミルクパン』のおいしさの秘密をご紹介します。
消費期限の最終日までもちもち感が持続する「米粉湯種製法」とは?

岩田さんと小玉さんが選ぶ、おすすめのパンも聞いてみました◎

改良を重ねて生まれたNEW『自然派Style角食北海道ミルクパン』

コープブレッドファームでは、組合員さんによりおいしいパンをお届けするため、日々商品の試作や開発に取り組んでいます。

その代表的な商品のひとつが、2024年9月にリニューアルした『自然派Style角食北海道ミルクパン』。
しっとりとした食感とミルクの風味ゆたかな味わいは、アイチョイスでも人気です。

コープブレッドファームでは「消費期限の最終日まで、しっとりやわらかな食感を持続させたい」と更なるおいしさを追求。
リニューアルに向けて試作を重ねた結果、たどり着いたのが「米粉湯種製法」でした。

そもそも湯種(ゆだね)とは

湯種(ゆだね)とは、使用する粉類にお湯を混ぜてこね、一晩置いた生地のこと。

小麦粉や米粉などに含まれるでんぷんは、60℃以上のお湯を加えると水分を吸収して膨らみ、粘り気のある状態に変化。
これを糊化(α化)といいます。

糊化のわかりやすい例に挙げられるのが、炊き立てのごはんです。
生のお米は硬いですが、炊くとでんぷんが糊化するため、ふっくらもちもちになります。
湯種した生地でも、炊き立てのごはんと同じ現象が起こっているのです。

もちもち&しっとりを実現する「米粉湯種製法」

パン生地の一部に、湯種した生地を混ぜ込む製法を「湯種製法」といいます。
日本で生み出された製パン技術であり、パンにしっとり・もちもちの食感をもたせてくれるのが特徴です。
乾燥や硬化などの老化を遅らせる効果もあります。

一般的に小麦粉の湯種が主流ですが、コープブレッドファームでは米粉を使用した湯種製法(米粉湯種製法)を採用。
国産米の米粉で湯種を試みたところ、よりしっとりとした食感に仕上がりました。

また、米粉を入れたパンは時間が経つにつれて乾燥しやすいのがネック。
これまでの製法では、米粉の配合比率を増やすのに限界がありました。

米粉湯種製法を取り入れた結果、『自然派Style角食北海道ミルクパン』の米粉比率を、従来の5%から10%まで増やすことに成功しています。

小麦粉の湯種・米粉の湯種、ふたつのちがいは?

小麦粉・米粉のどちらにしても、粉にお湯を足して作る点は共通しています。
しかし、粉の吸収率や性質、焼いたあとの食感や日持ちの長さにちがいがあるのです。

ちがいを実感しやすいのが、パンの弾力。
湯種製法はもともと弾力のある食感を生み出す製法ですが、米粉を使うと小麦粉よりもさらにもちもち感が強くなります。
これは、お米特有の粘り気によるものです。

また、パンの乾燥や硬くなるスピードも米粉のほうが遅く、しっとり感が長持ちします。
『自然派Style角食北海道ミルクパン』は米粉湯種製法によって、もちふわの食感が3~4日間持続。

米粉の保水性を最大限に活かすことで、消費期限の最終日までおいしく食べられるパンに仕上がっています。

岩田さんと小玉さんに聞いてみた!

コープブレッドファーム 神戸本工場
岩田さん

コープブレッドファームの立ち上げ時から携わっている岩田さん。

パン屋さんでバイトしていた縁があってか、現在は取締役生産管理部長として主に経営を担当しています。

コープブレッドファーム 富加工場
小玉さん

元・アイチョイスの配達ドライバーだった小玉さん。
過去にパン屋さんで働いていた経験も!

富加工場が新設される際には、もう一度パンづくりがしたくて自ら立候補したそうです◎

米粉を配合したパンの特徴

もえぞー

米粉を配合しているパンの特徴はなんですか?

もっちり感・ずっしり感があり、腹持ちがよいこと。

パンによって米粉の配合割合は異なりますが、『自然派Styleおこめをたべるロール』や『自然派Styleおこめをたべるスティック』は粉対比で50%と多くなっています。

「パンでお米を食べよう」をテーマに、組合員のみなさんと一緒に取り組めたらなと思っていますよ。

岩田さん

パンづくりのやりがい

もえぞー

やりがいを感じるところはありますか?

ここで作るパンは結構わがままなので、気を付けて作らないと機嫌を損ねちゃうんです。

国産小麦の特徴に挙げられるのが、グルテンが少ないこと。
パンが膨らみにくいので、しっかり捏ねて一次発酵まで確認しながら行う必要があります。

そんな部分も含めてパンを作ること自体がおもしろい(笑)

小玉さん

2人のおすすめパンを聞いてみた!

『自然派Style角食北海道ミルクパン』

ぼくのおすすめパンは『自然派Style角食北海道ミルクパン』。
原材料は北海道産の小麦、よつ葉乳業の生乳を使用しています。

ミルクの風味が出ており、やわらかく高級食パンに負けず劣らずのおいしさですよ。

岩田さん

『自然派Styleテーブルロール』

やわらかく、バターの香りが漂う『自然派Styleテーブルロール』もおすすめ。

そのままはもちろん、切り込みを入れてレタスや卵を挟めばサンドイッチ風に◎

従業員のパートさんが作ってきてくれて、みんなで食べることもありますよ。

小さめサイズで手軽に食べられるので、子どももおいしく食べられます。

岩田さん

『自然派Styleオーガニックハードトースト』

『自然派Styleオーガニックハードトースト』が好きです。
トーストするとサクッと仕上がり、固めのフランスパンに似た食感になります。

「オーブントースター用スチーム皿」に水を入れて一緒に焼くと、中がもっちりするのでおすすめです。

小玉さん

おいしさを追求し続ける、コープブレッドファーム

コープブレッドファームのみなさんが試行錯誤して辿り着いた「米粉湯種製法」。
食品添加物に頼らなくても「ふわふわ、しっとり」の食感を作れたのは、湯種のひと手間があるからこそです。

「同じ原材料でも、作る場所・ひと・機械・焼く窯によって変わる」と話す岩田さん。
小玉さんは、一つひとつの作業を確認しながら行うことが大切だと語ってくれました。
お話を聞き、2人に共通して「おいしいパンを作りたい」と思う気持ちが伝わります。

こだわりの原材料はそのままでリニューアルした『自然派Style角食北海道ミルクパン』は、組合員さんからも大好評!
2025年1月3回の企画からは『自然派Styleテーブルロール』も湯種製法に変わりました。

消費期限の最終日までおいしくいただける、コープブレッドファームのパンをぜひお試しくださいね◎

コープブレッドファームに関する動画はこちら

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編集担当あかにー

2023年にアイチョイス入協。沖縄出身の30代。
恋人・フェレット3匹・ハムスター2匹・犬1匹・猫1匹の大家族。
製菓学校卒業後はパティシエやバリスタとして7年勤めていました。
最近はアイチョイスの食材を使ったお菓子づくりにハマり中。
ナッツは、カフェラテと相性抜群のアーモンドが好き。