パンに多く使われる食品添加物とは?食品添加物が少ないアイチョイスのパンも紹介

市販のパンに含まれる食品添加物について、何が使われているのか気になったことはありませんか?
乳化剤や着色料、保存料などの食品添加物が含まれていることが一般的といわれています。

今回はパンに含まれている食品添加物やパンに含まれる食品添加物の役割について詳しく解説!
パン選びの参考にしてくださいね。

パンに含まれている食品添加物とは?

パンに含まれている食品添加物の中で、代表的な成分を紹介します。

乳化剤

パン生地を混ぜている

乳化剤は本来混ざり合いにくい水と油を、うまく混ぜ合わせるために使われます。
乳化剤を使用することで、パンの保水性を高め、長期間やわらかく保てるのです。

乳化剤は、厚生労働省から安全な食品添加物として認められています。

ただし、過剰摂取してしまうと、血糖値を下げるインスリンが効きにくくなり、2型糖尿病のリスクを高める恐れがあるのです。

しかし、パンの食べ過ぎ程度でその心配はないといわれています。

イーストフード

イーストフードは、パンを発酵させるイースト菌の醗酵を促進するために使用される食品添加物です。

市販のパンやお菓子には通常一度に4~5種類のイーストフードが使われていますが、これらは「イーストフード」として一括表示されるため、個別の食品添加物の種類までは表示されません。

イーストフードは製パン業界にとって欠かせない重要な技術であり、16品もの食品添加物が該当。
国際的にも安全が公認され、日本の基準においても化学的根拠に基づいて安全性が確認されています。

酸化防止剤

酸化防止剤は、パンが褐色に着色することや風味の劣化、栄養価の低下を防止し、パンの品質を安定させるために使用。

酸化防止剤の種類の一つである、ジブチルヒドロキシトルエンは、厚生労働省の指定添加物で、酸化防止剤(BHT)と表記されます。

保存料

保存料は、食品中の微生物の増殖を防ぐ役割があり、食品中の微生物が増えると、食中毒のリスクが高まります。
つまり、保存料のおかげで食中毒のリスクが低減可能に。

食品安全委員会の「食品添加物のリスク評価」によると、保存料の一つであるプロピオン酸は、一日の摂取許容量が体重50キロの場合、125mg。
たとえば、ソルビン酸が使われているハムであれば、1日に約10~12袋(625g相当)食べると、125mgに達する計算に。

摂取許容量の範囲内であれば、体への影響が少ないとされています。

着色料

着色料は、加工や酸化による食品の変色を防ぐ目的があります。
色味をよくすると、食欲を増進させる効果もあるため、着色料を使用。

たとえば、パンに使われる着色料として、クチナシ黄色素があります。
少量のクチナシ黄色素で染色された食品を食べたからといって、体に悪い影響を与えるものではありません。

他には、赤色の着色料で、エンジムシから得られたカルミン酸を主成分とするコチニール色素があります。
コチニール色素を含む食品を食べたことで、かゆみやじんましんなどの、アレルギー症状を示した事例報告があり、2012年に消費者庁から注意喚起されました。

この症状は、主色素成分のカルミン酸ではなく、製造過程で取り切れなかったカイガラムシ由来のタンパク質が原因とされています。

香料

香料は、食品の元々の香りを強化したり、加工過程で失われた香りを補ったりする役割があります。
香料を使うと、いい香りによって嗅覚が刺激され、よりおいしく食べられるのです。

日本で使用してもよいとされている香料は、天然物から抽出した天然香料と化学的に合成された合成香料があり、食品衛生法上の規制が異なっています。

単品で使用されることは少なく、複数の香料を組み合わせることで、さまざまな香りに仕上げられることも。
メロンパンやクロワッサン、シナモンロールなどには、バニラやシナモン、フルーツの香りを追加することが多いです。

添加物表示では「香料」とだけ表示されるのが一般的。

なぜパンには食品添加物が入っているのか

パンに含まれている食品添加物が、どのような効果をもたらすのかを解説します。

パンのやわらかさを維持し、ボリュームを出すため

多くの方々に「おいしい」と思ってもらえるようなパンを作るために必要なのは、ふわふわとしたやわらかさとボリュームです。

パンの中に食品添加物を入れることにより、パンにとって重要なやわらかさを維持し、ボリュームを引き出せるようになります。

そういった目的でイーストフードやトレハロースが使用されていることが多いようです。

パンの香りや風味を出すため

パンの香りや風味をより立たせるために、香料などの食品添加物が使用されることがあります。
パンの香りや風味が強くなることで、よりいっそう食欲を増進させられるように。

「おいしい」と感じるパンを提供するためにも、食品添加物は重要な役割を果たしているのです。

パン生地のグルテンを生成するため

パン生地にグルテンを生成する目的でも、食品添加物が使われます。
使用される食品添加物はビタミンCです。

ビタミンCを入れることで、ガス保持力を強化し、すだち(※)のよいパンを作れるようになります。

※すだち・・・パンをスライスした際に見える気泡のこと。

品質低下を防ぐ

食品の油脂類が酸化すると、酸化によって発生した過酸化物で、消化器に不調が起きることがあります。
このような酸化による品質の低下を防ぐために、食品添加物である酸化防止剤が使用されるのです。

カビや菌の増殖を防ぐ

食品添加物には、パンのカビや菌の増殖を防ぐ効果があります。
とくに、食パンには約38%の水分を含有しており、カビが生えやすい食品です。

パンのカビや菌の増殖を防ぎ、賞味期限を延ばすためにパンには食品添加物が含まれています。

パンの見た目を向上

パンをおいしそうな色に着色するために、食品添加物を入れます。
酸化によって変色することもあるので、一定の色に保つために食品添加物が使用されます。

よくある質問

パンの食品添加物のことで、よくある質問に対して答えていきます。

パンに含まれていることの多い食品添加物は?

パンに含まれることの多い食品添加物は以下の通りです。

パンをやわらかくする食品添加物は?

パンをやわらかくする食品添加物は、イーストフードです。イーストフードを入れることで、焼いた後でもパンの生地をやわらかく保てます。

イーストとは、パン酵母のこと。
イーストによってパン生地が発酵し、発生した炭酸ガスがパンの生地を膨らませます。

発酵促進のために使われる食品添加物がイーストフードです。
イーストの栄養源として使われたり、グルテンの伸展性をよくしたりするために使われます。

パンに乳化剤を使うとどうなる?

乳化剤を入れることで、ふわふわでおいしいパンを作れます。
ソフトでボリュームのあるパンを作るには、水と油がうまく混じり合うことが重要です。

乳化剤を使用することによって、生地中の水と油がうまく混ざり合うのを助けてくれます。

パン屋さんのパンは安全ですか?

基本的にパン屋さんで販売されているパンは、安全だといえるでしょう。

特徴としては、市販のパンよりも食品添加物が少ない傾向にあり、保存料なども使っていないケースが多いため、早期に傷みやすくなります。

パン屋さんのパンを安全に食べるなら、パンが傷まないうちに、はやめに食べるようにしてくださいね。

アイチョイスおすすめのパン5選

市販のパンには多くの食品添加物が含まれている場合も。
パンの食感や保存性を向上させるためとはいえ、食品添加物の複合的な影響についてまだ不明確な点があり、食品添加物に頼らない製法のパンを食べたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アイチョイスでは、素材そのもののおいしさや、品質にこだわったパンを取り揃えています。
国産小麦と、有機国産小麦を基本とし、パン生地には食品添加物「イーストフード」、「乳化剤」は使用しません。

今回は、数あるパン商品の中から厳選して5つご紹介します。

『自然派Style山食コウノトリの未来5枚』
(株)コープブレッドファーム

毎日食べても飽きないくらいクセがないです。

子どもも味がわかるのか何も付けなくてもそのままで完食します!

いつも見かけたら購入しています!!

ぴんくbunnyさん

「コウノトリを育むお米」と国産小麦で作られています。
小麦粉は、「北海道ゆめちから」と「南のめぐみ」を使用。

そのまま食べてもおいしいですが、軽くトーストしても◎
サクッとした表面と内側のモチモチ感が絶妙です!

『バタースティック』(株)ブレナ

バターの風味がたまらない!
一本だけのつもりが、止まらなくなるおいしさです。

シロネコさん

バターの深い味わいと、贅沢な香りが特徴のスティックパン。
北海道や愛知県で栽培された国産小麦を使用しています。

そのままでもおいしいですが、軽く焼いて食べるとバターのおいしさが際立ち、サクサク食感も楽しめます!

『自然派Styleオーガニックチョコのリングパン』
(株)コープブレッドファーム

子どもが好きで、お手頃価格なのでよく買います。
あまりチョコは食べさせたくないけど、これなら安心です。

お夏さん

有機チョコレートを生地に混ぜたリングパンです。
やさしい甘みのチョコと噛みごたえのある生地は、リピートしたくなるおいしさ!

お子様のおやつや朝食にもおすすめです。

『自然派Styleフランクドッグ』
(株)コープブレッドファーム

トースターで焦げないように焼きました。
いつも食べない子供がウィンナーが美味しかったとペロリでした。

よんままさん

鎌倉ハムクラウン商会の「串ざしフランクフルト」を、オリーブオイルが香るやわらかなパンで包みました。
パン生地には国産小麦、味付けには自然派Styleのマヨネーズとケチャップを使用。

電子レンジやトースターで温めると、よりおいしく召し上がれます。

『パン・ド・カレー』(株)ブレナ

甘口カレーがたっぷり入っていて、トースターで焼いて仕上げるとパンの外側の生地がカリッとなっておいしいです。

揚げたもののように脂っこくないところもいいですね。
大人が一個食べても食べ応えのあるボリュームで満足です。

Mocaさん

フランスパンのような生地に、甘口のカレーフィリングが包まれています。
軽くレンジアップしたあとに、オーブントースターで約3~5分焼いたら完成。

外はカリッと食感で中はふんわりやわらかな生地に、カレーフィリングがよく合います!
昼食やおやつなど、いろんなシーンでおいしく味わえますよ◎

パンに含まれる食品添加物を理解して、商品を選ぼう!

今回は、パンに含まれる食品添加物や、食品添加物の役割を解説しました。
基本的に食品添加物には、「これ以上入れたらダメ」という基準が決まっており、厚生労働省の調査によると、国民の一日の摂取量である1日平均で約11g、年間では約4kgは基準を下回っています。

原則、「人の健康を損なうおそれのない場合」として使用し、厚生労働省が指定するもののみが使用可能。
市販のパンを食べているからといって、食品添加物を過剰に摂取しているのではないかと、心配し過ぎる必要はありません。

食品添加物には、食中毒のリスクを減らす効果や、カビや菌の繁殖を防ぐ効果があります。
食品添加物を使っていないパンが安全ともいい切れません。

安全性は量によって決まるので、過度に心配し過ぎず、食品添加物の役割を理解して、商品を選ぶようにしましょう。

アイチョイスでは、食品添加物をできる限り減らした商品を取り扱い中。
食品添加物の摂取を控えたいと考えている人は、おためしボックスでお試ししてみませんか?