投稿日2024.11.1
取材日2024.8.23
親子手作り料理教室で食育を実践!手作りウインナー体験会レポート【vol.2】
前回は、食育についての解説と、ハムやウインナーの違いや豆知識についてご紹介しました。
今回は、手作りウインナー体験会を通した食育の取り組みについての体験レポートです!
体験会参加者のみなさんのインタビューや、体験会の講師を通算300回務める魚住さんに、体験会開催にかける思いもお聞きしました。
目次
ワクワクが止まらない!手作りウインナーの作り方
参加者のみなさんと一緒に手作りウインナーを作る様子をご紹介。
今回はこちらの材料で調理しました。
<材料>
- 豚ひき肉・・・・・・・・・・・500g
- 食塩・・・・・・・・・・・・・8g
- 砂糖・・・・・・・・・・・・・4g
- 白こしょう・・・・・・・・・・1.5g
- レモンの皮(すりおろし)・・・少々
- 水・・・・・・・・・・・・・・50ml
- 羊腸・・・・・・・・・・・・・2m
まずは、鎌倉ハムクラウン商会の魚住さんから作り方と注意事項などを教えてもらいます。
ご家族のみなさんの表情も真剣です。
子どもたちは初めて見る器具に興味津々の様子。
それでは各テーブルで調理スタート。
肉に、塩こしょうを加えて力いっぱいこねます。
新鮮な肉と塩の力で粘り気が出るまで根気よくこねる作業に子どもたちのテンションMAX!
兄弟で取り合いになりながらこねている姿や、職人のように真剣にこねる姿が印象的でした。
全体がひとまとまりになったら、すりおろしたレモンの皮、水を入れ均一になるまで混ぜ合わせます。
レモンの皮の爽やかな香りで、「いい香り~!」という声があちこちから。
混ぜ合わせる作業は、お子さんに大人気で、「お肉が気持ちいい!」とご機嫌でこねる姿に、カメラを向ける私もほっこり。
ここで再度魚住さんから説明が。
充填機の使い方からお肉の絞り出し方までを実演していただきました。
お肉が充填機から出てきた時には「お~」という歓声が。
絞り出したお肉を実際に触らせていただき、お肉の弾力を確かめたところで、いよいよ実践です。
充填機の中にギュギュっとお肉を詰めていきます。
お肉をしっかり詰め、セットした羊腸を抑えながら何回かピストルを引くと、お肉が出てきました!
羊腸を抑えながら抵抗をつけることで、皮がぴんと伸びて、太いウインナーとなります。逆に力を緩めると細いウインナーに。
絶妙な力加減に悪戦苦闘しながら、みなさん大盛り上がりの絞り出しでした。
なが~いなが~いウインナーが完成しました。
まだ見慣れない形なので、ここからいつものウインナーの形に成形していきます。
長いウインナーを破れないようにひねってチェーン型に成形していきます。
まるであやとりのよう!
慎重な手つきでひねってはチェーン型にする作業は、見ている方もドキドキしながらの作業でした。
チェーン状に成型したウインナーは、あとはゆでるだけ!
80℃程度のお湯で20分ボイルしていきます。
赤かった肉の色が白っぽく変わってくると、「色が変わってきたよ~」という声や、ゆで汁の脂や白い灰汁が浮く鍋を不思議そうに覗いている子もあちこちに。
食べ物ができるまでを学ぶ、食育の一環でした。
ゆで上がったウインナーは湯気たっぷり熱々!
チェーン状につながっていたねじりの部分をハサミで切ったら完成です。
手作りウインナーの完成!それではみなさんでいただきます!
今回のウインナーは、アイチョイスのホットドッグ用パンでホットドッグに!
細長いものや、パンパンに膨らんだウインナーなど、みなさん思い思いに成型したウインナーを口いっぱいに頬張っていました。
レモンの爽やかな香りと、市販品では味わえない肉感たっぷりのウインナー。
噛み締めるたびに、肉のうま味が広がります。
なにより、自分たちで作ったウインナーのおいしさは格別ですね。
「いつも食べているウインナーと違う!」
「ピンクの色をしていないんだね。」
「おいしい!おかわり~!」
など、思い思いの感想があちこちから。
各班2メートルほどのウインナーを作り上げ、あっという間に完食です。
添加物をまったく使用しない、手作りならではの色味や美味しさにみなさん大満足の様子でした。
参加者の皆さんにインタビュー
何が一番楽しかったかな?
あっきー
お肉をこねるところ!
カチカチとお肉を絞り出すところ!
(※充填機のピストルを握ってお肉を絞りだす工程)
自分で好きな形に作れるから楽しい!
今度はもっと長いものも作ってみたい~
味はどうだったかな?
あっきー
お味はどうですか?
(口をそろえて)自分で作ったからおいしい!!!
ご家族のみなさんにも感想をお聞きしました
あっきー
今回はなぜ参加しようと思ったのですか?
鎌倉ハムクラウン商会さんの商品が大好きで、我が家ではウィンナーはここの商品しか食べさせていません。
夏休みの子どもたちに、良い体験をさせられると思い参加しました。
子どもと一緒に作り、食べられる企画は、親も子も楽しめると思ったからです。
このような機会はなかなか無いので迷わず申し込みました!
普段から食育になるようなことを実践していますが、言葉で伝えるよりも体感することが、何より子どもたちの学びになると思ったからです。
家庭で食育を実践しようと考えても、子どもにうまく伝えられなかったり、正しく伝わっているか不安になったりするもの。
今回の体験会参加を通して、お子さんに学びの機会を与えたい、という思いで参加されているご家族の方が多くいました。
言葉で伝えるよりも、自分で体感することが子どもにとって何よりも学びとなります。
ウインナーに使用されている「発色剤」についても、自分たちが作ったウインナーの色を見て、初めて市販品の色の違いに気付くもの。
そこから、「なぜ市販品のハムやウインナーの色はピンクなのか」「なぜゆで時間が短いのか」など、子どもの「なぜ」の広がりが食育につながります。
一生懸命お肉をこねる姿や、加熱することでお肉の色が変わっていく様子を不思議そうに見つめるお子さんの姿は、ご家族の方にとっても微笑ましい光景だったのではないでしょうか。
通算300回の体験会を開催する、魚住さんに聞いてみた!
魚住さん
子どもたちの心を鷲掴みにしながら、楽しい手作りウインナー体験会を開いてくださった魚住さん。
年に20回以上の体験会講師を務められており、通算開催回数はなんと300回を超えるそう。
東海圏や中四国地域など、全国で体験会を開かれています。
そんな魚住さんに、体験会開催にかける思いについて教えていただきました。
体験会を通して伝えたいメッセージを教えてください
あっきー
体験会を通して子どもたちへ伝えたいメッセージなどはありますか?
ハムやウインナーなどの、原材料や製造方法を知らずに食べているお子さんは多いのでは?
体験会を通して、豚肉などの原材料からできていることを知ってもらい、「食」を身近なものに感じてもらいたいと思っています。
鎌倉ハムクラウン商会の製法や安全・安心な原材料へのこだわりを、わかる範囲で構わないので、少しでも理解してくれたら嬉しいです。
ご家族の方やお子さんにとっても記憶に残る会にしたいと思って開催しています。
魚住さん
印象に残った出来事やハプニングはありますか?
あっきー
通算300回の体験会を通して、印象に残っている出来事やハプニングありますか?
鎌倉ハムクラウン商会のイベントでは初対面のご家族同士がひとつの班となり、協力してウインナー作りを体験していただくことが多いです。
その際、家族同士で意気投合されて連絡先を交換しあったり、最後の試食時間に楽しく交流したりする姿を見ると、とても嬉しい気持ちになりますね。
体験会によっては、ほぼすべての班で皮が破れてしまって各テーブルから悲鳴と笑い声が上がっていることも。
自分たちで手作りするからこそ、ハプニングも楽しいイベントとしてみなさん楽しそうに取り組んでくださっていると、こちらも嬉しいです。
魚住さん
今回の体験会は成功ですか?
あっきー
ずばり今回の体験会は成功ですか?
大成功ですね!
手作りウインナーは、生の豚肉を使用し、風味づけはレモンの皮のみ使用するため、肉のうま味をダイレクトに感じられます。
やはり、鮮度が良くおいしいお肉を使用して作るのが一番のおいしさの秘訣。
今回はアイチョイスで取り扱いのある丹沢豚ひき肉を使用していたことで、ジューシーでお肉のうま味が強く、よりおいしいウインナーだったと思います。
魚住さん
「同じ釜の飯を食べると絆が深まる」といわれていますが、正にその通り。
初対面でも、協力して調理し、ひとつの鍋でゆでられたウインナーを食べることで信頼関係が生まれ、食べる楽しさを共有できる体験。
それがウインナーづくり体験会の醍醐味ですね。
体験イベントで気軽に食育を実践しよう
今回はアイチョイスで主催された食育イベント手作りウインナー体験会をレポート。
初めて見る充填機や、1メートルサイズの巨大ウインナーに、目を輝かせて調理する子どもたちの姿や、家族で体験を楽しんでいる姿が印象的でした。
子どもたちに、言葉で「ウインナーの原材料は豚肉なんだよ」と説明してもなかなか理解できないもの。
自分の目で見て、触って、調理してみることで、命の大切さや食べ物のありがたみも感じられます。
そして、家族で一緒に料理することで信頼感や結束間が生まれ、家族の絆も深まると思います。
さまざまな食体験を通して、お子さんの「食べる力」を育めるとよいですね。
アイチョイスやアイチョイスの会員生協である、あいち生協・一宮生協・アイチョイス岐阜では、年間を通してさまざまな食育イベントを開催しています。
農家さんへ訪問して収穫体験会や、食品工場見学などいろいろ。
個人では見学や体験会を受け付けていない場所もあるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
お子さんにどんな食育体験をさせられるかは、私たち大人次第です。
編集担当あっきー
2021年アイチョイス入協、30代、夫と2人暮らし。管理栄養士で栄養教諭。
前職では医療従事者向けに、栄養情報の提供や勉強会講師を勤めていました。実家は農家で、おいしいごはんを食べること、作ることが大好き!
アイチョイスの色々な商品を使った美味しい食べ方や栄養豆知識を発信していきます!
ナッツは芳醇な香りのヘーゼルナッツが好き。ビタミンEも多くておすすめ。
何が一番楽しかったですか?