有機小松菜を育てるTOGO GREEN WORKSに行ってみた!【vol.2:発芽】

前回の取材から2週間ちょっと経ちました!
この2週間、寒い日が続いたと思ったら、28℃を超える日があったりと不安定な天気でした。

 

前回種をまいた小松菜は順調に成長しているのでしょうか?

種まきから2週間後の畑に行ってみた!

さっそくハウスの中を見させていただきたいと思います!
しっかりと小松菜の芽が生えそろっていますね。

水やり

前回の取材から2週間の間の主な作業は、水やり。

まずは種まきから1週間後に水やりをしたそうです。

 

松田さんは、畑の特徴によって、2週間水やりしなかったり、逆にこまめに水やりをしたり、水やりの頻度を変えています。

この畑は、今年から栽培を始めた土地なので、まだコツをつかみ切れていないそうです。 

 

また、同じハウス内でも太陽の光が当たりすぎて土が乾いてしまった部分が。

土が乾いてしまうと、芽が出ないことがあります。

 

せっかく種まきしたのに芽が出てこない・・・なんてことの無いよう、その部分だけ水やりを増やして対応するそうです。

新ハウスでの苦労

こちらのハウスはもともとは耕作放棄地(※1)だった土地で、今年から栽培を始めました。

そのため、雑草が生えている箇所も。

 

しかし、種まきの前に太陽熱処理(※2)をしているので、小松菜の生育には影響はありません!

 

松田さんによると、栽培を続けていくと草が減ってくるので、来年あたりにはきれいになると思います、とのことでした。

※1 耕作放棄地・・・1年以上栽培されておらず、今後も栽培する意思のない土地
※2 太陽熱処理・・・太陽の熱を利用して、土の中の菌や雑草の種などを抑える方法

一足先に種まきをした有機小松菜の様子

今週から収穫が始まる別のハウスの小松菜

収穫間近の有機小松菜のハウスに案内してもらいました。
ハウスに入った瞬間から小松菜のいい香りが漂います。

 

「なかなかいい出来だよ(笑)」ということで、もぎたての小松菜を生で食べさせていただきました!

 

えぐみが無くて美味しかったです。

小松菜を生で食べるイメージがなかったのですが、これならサラダやスムージーにもよさそう。

有機小松菜農家の松田さんに聞いてみた!

えぐみを無くすポイント

編集部

えぐみを無くす栽培のポイントはありますか?

小松菜が成長できるぎりぎりの肥料設計で栽培しているのがポイントです◎
肥料の成分である窒素は野菜が成長するのに欠かせません。

でも、この窒素が野菜のえぐみの原因にもなってしまうので、できるだけ減らして栽培しています。

松田さん

一日のスケジュール

編集部

何時から農作業をしていますか。

5時に起床します。

その後7時には畑に来て、16時には帰りますね。

効率よく作業することで自分の時間もきちんととれるので、子どもの習い事の送り迎えをしたり、家事や読書をしたり。

農業についての勉強もしますよ!
朝が早いので23時には寝ます。

松田さん

一番忙しい時期は?

編集部

いつが一番忙しいですか?

12月がいちばん忙しいですね!

小松菜・ほうれん草・水菜・にんじんの出荷がピークで。

 

葉物野菜は1週間で2000袋くらい出荷しますよ。

にんじんは・・・1tかな(笑)。

 

でも、袋詰めはパートさんたちにお願いしているので、帰宅時間はそんなに変わらないと思います。

松田さん

「農業」と「福祉」をつなぐ農福連携

収穫が終わたきゅうり
片付けの様子

農福連携とは、障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組です。 
農福連携に取り組むことで、障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながる可能性もあります。 

引用:農福連携とは|農林水産省
農福連携とは:農林水産省 (maff.go.jp),(参照2023-9-28)

TOGO GREEN WORKSでは、農福連携の一環として、栽培の終わったきゅうりの片づけ作業を障がい者の方にお願いしていました。 

障がい者施設からの「彼らをどこかで働かせてあげたい」という思いを強く感じた松田さんは、彼らの働き先を提供することに。

松田さんは農作業の効率化アップ、障がい者施設は働き先の確保といった、お互いにメリットのある関係ができています。

来年は規模を拡大するので、もっと手伝いに来てもらえるようにと計画されていました。

収穫まであと40日!

今回は小松菜の成長の様子や、農福連携、1日の流れまで知ることができました。

2週間であっという間に芽が出るんですね。

しかも水やりしかしていないなんて!

 

有機農業は、手間と時間がかかり大変なイメージがありますよね。

でも、松田さんはとても効率的。

本を読んだり農業スキルアップにも余念がなく、非常にクレバーな印象を受けました!

 

収穫まであと40日くらい。

「俺の袋詰め、めちゃくちゃ速いよ!」とのことなので、次回その様子を見るのが楽しみです。

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編集担当もえぞー

2022年アイチョイス入協、30代、夫と2人暮らし。
家庭菜園歴8年目で現在、有機栽培に挑戦中です!
前職では農家さんを相手に野菜の栽培指導をしていました。
ナッツは塩茹でした落花生が大好き♪