かまぼこの老舗、鈴廣かまぼこに行ってみた!【Vol.2】

かまぼこ作りは大きく分けると「すり身作り」「成型」「蒸し」の3工程。
詳しくは前回の記事をご覧くださいね。

今回は、あかにーともえぞーがかまぼこ作りにチャレンジ。
すり身を練ってから成型するまでの工程を体験しました!

かまぼこ作りを体験してみた!

まずはかまぼこのすり身を練り練り。
すり身をなめらかにして、空気が入らないようにする工程です。
思ったよりすり身が固く、苦戦・・・。

さっそくあかにー、板に塗りつけていきますが空気が入って不格好に。
空気が入ると食感が悪くなるので、できるだけ均一に丁寧に重ねていくことが重要なんです。

一方でなかなか上手にできたもえぞー。
板のつけ方でも弾力が変わってくるので、これは期待大です!

そして、こちらが出来上がったかまぼこ。
表面は綺麗だったのに、切ってみると気泡が入っています。
魚の旨みがギュッとつまっておいしかったのですが、かまぼこのプリプリ食感が物足りない印象に。

やはり熟練のかまぼこ職人の技は違うなと実感しました。
かまぼこ職人になるには、10~15年かかるそう。

もえぞーとあかにーにはまだまだ修行が足りないようです。

鈴廣かまぼこ 田口さんに聞いてみた!

田口さん

栄養士の資格を持ち、店舗スタッフや商品開発部門を経験して、現在広報を担当する入社9年目の田口さん。

天然素材のものづくりを追求する、鈴廣かまぼこの理念に共感し入社したそうです。

新卒から変わらず働き続けているのは、鈴廣かまぼこのおいしさ、社内の衛生管理、商品への想いに誇りを感じているからなんだとか。

鈴廣かまぼこで大切にしていること

もえぞー

鈴廣かまぼこで大切にしていることは何ですか?

1つ目は化学調味料(※)や保存料に頼らず、天然素材のみでかまぼこをつくること。

2つ目は魚のすり身の状態からしっかり品質管理をしていることです。

すり身の鮮度や品質はかまぼこの命。
魚のすり身作りは協力工場に依頼しているのですが、取引先まかせにせず、鈴廣かまぼこの社員が現地に赴き、魚の処理の仕方を指導しています。

3つ目はすべての商品に対して、毎日社長や常務が実際に食べて食感や味を確認しています。
改良の指示が飛んだり、時には出荷の許可がおりないことも。

機械の数値で表しきれないクオリティは人の五感で確かめ、変わらないおいしさをお届けできるようにしています。

田口さん

※「化学調味料」は「調味料(アミノ酸等)」を端的に伝える用語として使用しています。

かまぼこ板は何のため?

もえぞー

かまぼこ板は何のためについてるのですか?

かまぼこは製造や保存の過程の中で、水分量が変化します。
木材は、その水分をうまく調整してくれるので、防腐剤替わりになっているんです。

鈴廣かまぼこでは、木の色や匂いが移りにくく、蒸しても形状が変わらないもみの木を使っています。
ちなみに、板からかまぼこを外すときは包丁の背で削ぐようにすると、綺麗に外れますよ。

田口さん

かまぼこのおすすめの食べ方

もえぞー

かまぼこのおすすめの食べ方をおしえてください。

鈴廣かまぼこ社長のおすすめの食べ方を紹介します!
それはズバリ、「バナナかまぼこ」。

かまぼことバナナを12mmの厚さに切り、最後にバルサミコ酢を1滴たらす。
バナナは斜めではなく輪切りにするのがポイントです。

中々想像のつかない組み合わせですが、フレンチの前菜のようなオシャレな味わいです。
興味のある方はぜひ試してみてください。

田口さん

組合員さんへのメッセージ

もえぞー

組合員さんへのメッセージをお願いします!

「かまぼこ」はお正月のイメージが強いかもしれませんが、実は手軽にお魚のたんぱく質が摂れる便利な食材でもあります。

ちょっと意外かもしれませんが、オリーブオイルとの相性が抜群なのでサラダやカルパッチョ風にしてもおすすめです。

すこし小腹が空いたときや、あと一品欲しいときなどにも活躍しますので、ぜひ冷蔵庫に1本「小田原っ子」を忍ばせていただけると嬉しいです。
これからも皆様に信頼いただけるかまぼこ作りに努めてまいります!

田口さん

変わらないおいしさと進化し続ける、鈴廣かまぼこ!

今回は鈴廣かまぼこに取材に行きました。
今年で159年を迎える鈴廣かまぼこですが、創業から変わらないこと、変わったことがあります。

伝統的な職人の技術でかまぼこを作り続けること、素材を活かしたもの作りの姿勢は変わりません。
しかし、かまぼこはお正月の特別なものではなく日常的に食べやすいもの、そして魚の栄養素を吸収されやすい食べ物として普及させていくこと。

これらは鈴廣かまぼこの次なる目標です。
鈴廣かまぼこの社是は「老舗にあって、老舗にあらず」。
この言葉通り、伝統を大切にしながらももっとかまぼこを普段の食卓に浸透させていきたいという熱い思いを感じました。

鈴廣かまぼこの商品は、シンプルな原材料で魚の旨みをしっかりと感じられ、なによりプリプリとした弾力が特徴です。
皆さんもぜひ食べてみてくださいね。

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編集担当たまみ

みっくすなっつの編集長。2022年にアイチョイスに入協、30代、夫と2人暮らし。
編集長のクセに、実は料理は苦手。
商品部のバイヤーに聞いたアイチョイスの美味しいものを試すのが大好き。
最近家庭菜園を始めました。もえぞー先生に色々教わっています。
ナッツは香ばしいクルミが好き。